トライアスロンのランシューズのおすすめを知りたい!という人も多いかと思いますが、正直言って、走りやすければなんでもいいのです。とは言え、レースに際してちょっとした準備のコツなどはありますので、この記事ではそういったことをご紹介したいと思います。靴紐の結び方や靴擦れ対策を知りたい人も是非読んでみてください。
Contents
ランシューズのおすすめについて
走りやすければOKです
これはもう、普段のランの練習で自分の気に入ったものを探していくのが一番です。
ただし、スイム+バイクの後になりますので、いきなり走るときに比べて、足がふやけているとか、むくんでいるとかいったことはあるかもしれません。
本当に練習時と同じランシューズで本番でも大丈夫なのか、どうしても心配な人は、レースに近い状況を作ったうえで、普段のランシューズでも対応できるのか、大きいサイズのシューズを用意する必要はないか、を検証しておくのもいいでしょう。
トライアスロン用ランシューズを選ばなくても大丈夫?
トライアスロン用を謳ったシューズもありますが、主に裸足で履く人向けに、内側がフラットに仕上げてあるということのようです。靴下を履くことにすれば、敢えて専用のシューズを選ぶ必要はありません。逆に言えば、内側がフラットなシューズであれば、特にトライアスロン専用でなくても、裸足派の人もレースで使用できるでしょう。
靴紐の選び方、ほどけにくい結び方について
靴に関するお悩みというと、次のようなことではないでしょうか。
- 靴を素早く履きたい
- 靴紐を的確に締めたい(締めすぎたり緩すぎたりしないように、予め結んでおきたい)
- 靴紐がほどけないようにしたい
どんな靴紐を選ぶかにより結び方の問題も違ってきますので、合わせて見ていきましょう。
ゴム紐に換える
髪をまとめる用のヘアゴムが100円ショップで入手できます。これを靴紐の代わりとし、しっかり結んでおきます。普通の紐と異なり伸びるため、予め結んでおいてもそのまま靴を履くことができます。こぶこぶの付いたゴム製の靴紐もありますが、ヘアゴムの方が安さの点でおすすめです。
BOAダイヤルのシューズを選ぶ
BOAシステムといって、紐の代わりに細いワイヤーを装着し、ダイヤル操作で締める仕組みがあります。簡単に緩むこともありませんし、締める際の微調整も簡単に素早く行えます。「BOAダイヤル ランニングシューズ」などで検索すると、ReebokやNewBalance、Adidasなど人気ブランドのシューズが見つかりますよ。

BOAダイヤルのシューズ。慣れると両足同時に締めることも可能なすぐれものです。
ほどけにくい靴紐の結び方
ほどけにくい結び方をふたつご紹介しますね。簡単でお勧めなのは後者です。
- 普通の蝶結びをするとき、まず大きな輪を作り、次に小さな輪を作り、そこに次の大きな輪を通し、大きな輪ふたつを左右に引っ張って締めますよね。このとき、小さな輪を2重にします。
- 普通の蝶結びを作り、大きな輪どうしで更に堅結びを行います。
あと、結ぶのではなくてストッパーというプラスチック製の器具を使う手もあります。
靴紐の締め具合について
履き口を少し緩めにしておくと、そのまますぽっと履けるうえ紐を締める必要がないので楽です。結び目はほどけにくいようにしっかり結んでおいてくださいね。
靴擦れ対策について
そもそもなぜ靴擦れが問題になるの?という人もいるかもしれませんね。
トライアスロンでは、靴下を履かずにシューズを履くことがあります。バイクシューズも、ランシューズもです。なぜかというと、トランジット(種目間の切り替え)を少しでも速くするためです。靴下を履く間も惜しいということですね。
我々初心者としては、スピードと快適性のどちらを重視するかを考えればよいかと思います。
靴下を履く
裸足でシューズを履けば靴擦れしてもおかしくないでしょう、しかもスイム後で足はふやけています。一番簡単なのは、靴下を履くことです。
トライアスロン専用シューズを選ぶ
おすすめのところで、専用シューズは特に必要ないとお話ししましたが、専用シューズの特長は裸足で履いても快適なように内側がフラットに仕上げられていることです。ですので、靴擦れで困っているなら導入を検討してもよいと思います。
ワセリンを塗る
靴に予めワセリンを塗っておくと履く際もスムーズだし、靴擦れ防止にもなっていいそうです。私は靴下派なので試したことはありませんが、どっちみちレース後には靴を丸洗いしますので、汚れることを気にする必要はないでしょう。
レース当日の靴の準備について
ランシューズは2足用意する
天候不順によりスイムが実施できず、デュアスロンに変更となる場合があります。デュアスロンとは、ラン-バイク-ランの形式のレースで、スイムの代わりにランとすることにより、ランが2回となります。このため、ランシューズが2足必要となります。
コースによりシューズが1足で済む場合もありますが、よく分からない場合は、可能であればシューズの予備を用意しておくと安心です。荷物を減らす裏技として、移動時にお古のランシューズを履いておくという手もあります。いざとなればこれをレースで使う訳ですね。
なお、用意する2足に特に違いはありませんが、もし普段の練習用とレース用でシューズを使い分けているという人は、第1ラン(バイク前のラン)に練習用、第2ラン(バイク後のラン)にレース用を充てるのが妥当かと思います。
靴の管理について
走行距離を記録して適切なタイミングで交換する
こちらは、トライアスロンというよりはマラソン方面の知識ですね。ランニングシューズのクッションは、走行距離に応じてへたっていきます。
私がランニング教室で教わったのは、練習でもレースでも、概ね500km走ったらシューズのクッションが利かなくなるので、例え見た目が綺麗でも新調すべきということでした。この数字は走り方や体格によって違ってくると思いますが、距離を意識しておき、調子が悪いと感じたら靴の傷みを疑ってみる、というのは良いことだと思います。
わざわざ走行距離を記録するなど面倒に思うかもしれませんが、心配要りません。最近は練習内容を記録するアプリやSNSサービスなどを利用している人も多いようですが、大抵使用したギア(シューズや自転車など)を登録できるようになっているので、それを活用するのが手軽でお勧めです。Excelなどで練習内容を記録している人は、手間かもしれませんが、ギアの列を追加しましょう。
トライアスロンのランシューズのおすすめは?
トライアスロンのランシューズのおすすめは、実は特にありません。なぜなら、トライアスロン専用シューズには内側がフラットで裸足でも履きやすいという以外にそれほど特筆すべき点がないためです。
もう一つは、ウェットスーツやロードバイクなどに比べると、ランシューズは普段の練習時から常に身に着けている身近な道具であるためです。また、道具類のうちではそれなりの消耗品でもあります。つまり交換頻度が高いということです。ですので、普段の練習で色々試して、走りやすいものを見つけてください。
靴擦れ対策や靴紐の結び方などについては、工夫できることがあります。ワセリンを塗ったり靴紐をゴムに換えるなど、ちょっとしたことで快適に走れますので、お悩みのある方は色々試してみてください。
