ボクシングのWBA世界ミドル級世界王者、村田諒太選手。その王座奪還の試合にて、いつも笑顔を振りまいているはずのラウンドガールが涙を見せたと話題になりました。すごい試合など間近で見慣れているはずの彼女らが、思わず涙ぐむほどの試合とは?
また、その見事な王座奪還により、早くも次戦が心待ちにされる村田諒太選手。2019年中の実現はあり得るのでしょうか?
順にみていきましょう。
村田諒太、ラウンドガールの涙の訳とは?
村田諒太選手(帝拳)は先日、エディオンアリーナ大阪にて行われたボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチにて、王者のロブ・ブラントを2回2分34秒 TKOで下し、世界王座奪還に成功しました。
村田諒太選手の勝利者インタビューの際、2人のラウンドガールの、感動のあまり涙をこらえきれない様子が放映されました。笑顔のイメージの強いラウンドガールの涙には、心打たれた人も多かったようで、一躍話題となりました。
ここでは、ラウンドガールを泣かせてしまうほどすごかったこの試合についてご紹介しましょう。
先程、村田諒太選手が世界王座を奪還とお話ししました。実は村田諒太選手は元世界王者で、9ヵ月前に王座を奪われているのです。このときのことは、「悪夢」としてファンの間では有名です。村田諒太選手本人も、「人生最悪の試合」と語っているくらいです。それぐらい、試合の内容が悪く、負け方が酷かったということです。
何せ前回のブラント戦では、手数が減り、素早い連打に晒されました。体勢が崩れて反撃もできない悪循環で、できることは、ただただガードを固めようとするばかり。浴びたパンチの数は1200発超とも言われました。
ところが今回は、早いラウンドで勝負が決しました。圧勝と言ってもいいぐらいの勢いです。
なんといっても、気持ちの面で前回とは別人でした。何しろ半歩前。避けるのも半歩前、攻めるのも全部半歩前。勇気をもって攻めまくったのです。その試合内容は、激しい打撃戦。わずか2回の攻防で村田諒太選手の顔にできたあざや切り傷が、命の危険と隣り合わせの世界で彼が戦ったことを物語ります。
わずか9か月間でディフェンス重視のスタイルから、被弾覚悟のファイター型に、激的な変貌を遂げた村田諒太選手。一時は引退も考えていたという村田諒太選手ですが、「人生を振り返る時にあの試合が集大成でいいのかと考えた。もう一度世界の舞台に立てるボクサーになりたい。このまま終われない」との強い思いから、厳しいトレーニングを経て、リベンジで王座を奪還したのです。
これは、ラウンドガールが感動しない訳がありませんね。
最後に、注目を集めた2人のラウンドガール、天野麻菜(あまのまな)さんと蒼怜奈(あおいれいな)さんの試合直後のツイッターをご紹介しておきます。お2人の興奮と感動がひしひしと伝わってきますよ。
まずは天野麻菜さん。
最高に素晴らしい試合でした。思わず泣いてしまってすみません!だけどそれくらい興奮と感動の試合でした。こんなにも心が震える試合に携われて、とても幸せです。本当に本当に素敵でした。ありがとうございます。#フジボクシング #フジテレビ #ラウンドガール #リングガール #村田諒太 #ボクシング pic.twitter.com/EhzxX0RN0z
— 天野麻菜 (@akaringo_mana) July 12, 2019
天野麻菜さんは大阪出身、1991年生まれの27歳です。所属はプラチナムプロダクション。テレビ番組レギュラー、舞台出演の他、雑誌やCM、インターネット、イベントなどで大活躍。2019年10月7日、フジテレビ系 FUJI BOXING(WBSS、世界戦)にてラウンドガールを務めることになったそうですよ!
続いて蒼怜奈さん。
勝ったーーーー!!!!
本当におめでとうございます。
感動しました!
最後みんなが立って見てたの本当に凄かった!#村田諒太 #拳四朗 #ボクシング #boxing #リングガール #ラウンドガール pic.twitter.com/gjNQSd7LI6— 蒼怜奈❤️ケーヒンTMS (@the_Reinuts) July 12, 2019
蒼怜奈さんは宮崎県出身で、1987年生まれの32歳です。所属は天野麻菜さんと同じくプラチナムプロダクション。レースクイーンとしての活動をメインとしつつ、TVドラマや雑誌などにも出演。2017年10月に村田諒太選手がWBA世界王座決定戦でミドル級王者に輝いた試合では、神部美咲さんとともにラウンドガールを務めました。もしかして、村田諒太選手の勝利の女神なのかも?
村田諒太、2019年中に次戦はあり!?
さて、この度見事に王座奪還を果たした村田諒太選手。早くも次戦の話題でもちきりです。果たして、2019年中に次戦はあり得るのか?その場合対戦相手は?気になるところですね。
村田諒太選手本人は、「モチベーションを高く保てる試合が必要だと思うので、それを望みたい」と率直な言葉でビッグマッチを望んでいることを明かしました。
また、米プロモート大手、トップランク社のボブ・アラム氏は、以前より村田諒太選手の意向をよく知っていることから、WBA、WBC世界ミドル級王者のサウル・”カネロ”・アルバレス選手(メキシコ)の名を挙げ「いつか試合をさせたい」とマッチメークへの強い意欲を示しました。
村田諒太選手の所属する帝拳ジムの本田会長は、次戦について「ただの防衛戦はない。ミドル級に超一流が何人かいる。村田はやりたくてしようがない」と、村田諒太選手が王座奪回したことを受け、超一流選手の誰かに対戦を希望してもらえればと期待を隠しません。
ちなみに、ミドル級の有名選手を思い付くまま挙げてみますと、
- WBA、WBC世界ミドル級王者のサウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)
- 元IBF王者ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
- 元統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
- WBO王者デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)
- WBC暫定王者ジャモール・チャーロ(アメリカ)
- 元WBA正規王者ロブ・ブラント(アメリカ)
世界王者が犇めいていますね・・・。ミドル級が強豪揃いというのも頷けます。
なお、村田諒太選手に敗れた前王者ロブ・ブラント選手に再戦の意向ありということです。両者の対戦結果を振り返ると、初対戦は2018年10月(米ネバダ州ラスベガス)、村田諒太選手は判定でブラント選手に王座を奪取されました。再戦は2019年7月(大阪)、村田諒太選手が2回TKO勝ちで王者に返り咲きました。
再戦の日時と場所は未定ということですが、実現すれば、ラバーマッチ(前2試合の結果が1勝1敗で、決着をつける3度目の対戦)となります。こちらもかなり見てみたいですね。
まとめ
村田諒太選手が世界王座を奪還したボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチにて、ラウンドガールのお2人が涙した訳は、9ヵ月前の屈辱的な王座陥落から一転、ファイター型に驚くべき変貌を遂げ、見事王座奪還を果たした村田諒太選手の雄姿に感動したためでした。
その村田諒太選手の次戦はまだ確定していないのですが、村田諒太選手本人の希望はもちろん、関係者の思惑もあり、2019年中には実現しそうな見込みです。今回村田諒太選手に敗北した、ブラント選手が再戦を望んでいるという事実も無視できません。
また村田諒太選手の次戦について情報が入りましたら、是非お知らせしたいと思います!