トライアスロンを始めることにしたけど、どの大会に出ればよいか悩む人もいるかと思います。初心者向けな大会があればベストですよね。または、いつか出たい憧れの大会はあるけれど、ロングのレースなので、初めて挑戦するのはちょっと無理、というような人もいるでしょう。
そこで、初心者の方向けにトライアスロン大会の選び方をいくつかご紹介します。大会のチラシやWebサイトを見たときに、まず確認するべきポイントが分かるようになりますよ。せっかく出るんだから、完走を目指しましょう!
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大会の探し方、エントリー方法
大会の探し方
「トライアスロン大会 一覧」「トライアスロン レースガイド」などで検索すると、大会を検索できるWebサイトがいくつか見つかります。大会の網羅度合いや検索条件の指定方法、検索結果の表示形式などがまちまちで、充分おすすめできるサイトは現状見当たりませんが、それぞれざっくりしたカタログと思って参照されるとよいのではと思います。
エントリー方法
エントリー方法は、Web上で手続きを行うのが一般的かと思います。上記検索方法でヒットするような一覧系のWebサイトでも、各大会のホームページでも、「エントリーはこちら」のようなリンク(ボタン)が用意されていますので、たどっていけば大抵スポーツ大会のエントリーを受け付けるサイトに行き着きます。
手続き内容はネットショッピングとよく似ていて、出場種目を選択し、氏名や連絡先を入力し、支払方法を選択し(カード/振込/コンビニ支払から選べることが多い)、支払を行う。簡単ですね。ただし、大会によっては、過去の出場成績の入力を求められることもあります。大会に出場したら、タイムや順位などの結果を手元に保存しておくといいですよ。
大会選びの観点いろいろ
「初心者におすすめ」と紹介されている
大会のWebサイトや、出場した人のブログなどで、「初心者におすすめ」と紹介されているものから選ぶ方法です。何をもっておすすめされているかを確認する必要がありますが、概ね「湾内につき波が穏やか」「バイクコースがフラット(上り下りが少なく、平坦)」「バイクコースがテクニカルでない(急カーブや幅の狭いところなどが少ない)」「ランコースがフラット」などということになるかと思います。
遠方でない
トライアスロン大会に出場の際は自転車と競技用具で大荷物になりますので、移動距離が長いと単純に疲れることから、開催地が遠方でないレースがお勧めです。ただ、ついでに観光旅行や温泉旅行を楽しむという人も結構いますので、重視すべきポイントかどうかはご自身で考えてみてください。
管理者は大阪在住ですが、車で行った大会として「伊勢志摩里海トライアスロン」と「びわ湖トライアスロンin近江八幡」を比べると、琵琶湖の方が断然近いため運転時間もかなり短く、特に帰りが楽でした。
エントリー受付が抽選式ではなく先着順
トライアスロン大会のエントリー受付は、先着順で決定されるものと、抽選式(選考式)のものがあります。抽選式の場合、結果が知らされるまでに時間が掛かるうえ、申し込んだからといって出場できるとは限らないため、練習計画や休暇予定が立てにくくなります。
そういう不確定な点が気にならないとか、どうしても出てみたいレースの場合は、抽選式だからといって避けずに、是非エントリーしてみましょう。(レースによっては、2週間程度で結果が出るものもありますし…)
また、人気の大会で先着順の場合、エントリー期間終了前に定員となり、受付が締め切られてしまうことがあります。今年の「びわ湖トライアスロンin近江八幡」などは、なんと受付開始から10時間で満員御礼となり、のんびりしていた管理人はエントリーができませんでした…。
これは極端な例ですが、もし興味のある大会があれば、事前にエントリー開始日やエントリー方法をよくチェックしておくのをお勧めします。
JTU登録不要
JTU(日本トライアスロン協会)の会員登録済みでないとエントリーできないレースが多いのですが、年会費が3800円かかります。登録すると、フィットネスクラブの優待特典があったり年齢別ポイントランキングに参加できたりしますが、特にそういった点に興味がなければ、JTU登録不要のレースを選ぶとよいかと思います。
管理人はというとJTU登録をしていますが、これは出場したい大会が会員登録必須となっているからというだけの理由です。ただ、上記のようにポイントランキングの対象大会となりますので、ランキング争いをしているようなレベルの高い選手が大勢エントリーしてきます。そのぶん自分の順位は下がりますが、ハイレベルなレースを間近で見られるチャンスとも言えますね。
距離が長くない
トライアスロン大会の競技距離にはいくつか種類があります。一番スタンダードな距離は「オリンピックディスタンス」といって、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmですが、その半分の「スプリントディスタンス」(スイム750m、バイク20km、ラン5km)、更にその半分の「スーパースプリント」(スイム400m、バイク10km、ラン2.5km)という距離のレースもあります。
練習は頑張っているけれどもゴールまで体力がもつか不安な人、スイムにものすごく苦手意識がある人などには、こういった距離が長くないレースをお勧めします。一度大会で完走できれば、大きな自信になりますよ。
エントリー費が安い
トライアスロン大会は3種目あるだけあって、エントリー費が他競技より高くなりがちです。競技距離にもよりますが、オリンピックディスタンスで10000円~25000円ぐらいは普通の範疇です。マラソン大会なら5000円前後が多いですよね。
でもローカルの大会で5000円ぐらいで済むところもあるようなので、こういうエントリー費の安い大会にいくつも出て経験を積む、という作戦もありだと思います。
スイムが海以外
スイムが湖や溜め池、川、プール等で行われる大会もあるので、海で泳ぐのがどうしても苦手な人にはそういった選択肢もご紹介します。ただし、水質が不評なケースも少なくないようなので、その点も重視する人はしっかり調べるようにしましょう。
対象レースを知っている範囲でざっくり挙げると、「びわ湖」「京都丹波(南丹)」「吹田市」「ラブトライアスロン」「長良川」「加西」「赤穂」「湯原温泉」「大阪城」「さくらおろち湖」などがあります。キーワードのみですみませんが、興味があれば検索してみてください。
人気ランキング上位
Luminaというトライアスロン専門誌(Webマガジン)で、毎年恒例でトライアスロン大会の人気ランキングを発表しています。このランキングから出場する大会を選ぶのも楽しいかと思います。
管理人の場合は、たまたま出場したレースがあとでランキング1位になっていて驚いたことがあります。「伊勢志摩里海トライアスロン」ですが、とても良い大会で人にも勧めまくった経緯から、ランキングから選ぶのは間違いではないと自信をもちました。
ちなみに、伊勢志摩里海トライアスロンのお勧めな点は、なんといっても綺麗な海で泳げることと、ランコースでの地元の方々による応援です。商店街を駆け抜けるのですが、皆さんがホースで水を掛けてくれたり、ゼッケンナンバーから調べて名前を呼んでくれたりして、とても力付けられました。バイクコースは上りあり直角コーナーありでちょっと苦手でしたが。
伊勢志摩ということで、食事が海の幸満載でとてもおいしかったのも、高ポイントですね。あと開催時期が7月で、まさに真夏というのも、いかにもトライアスロンといった感じで大満足でした。気になっているあなたにも、是非お勧めします!
当日受付
トライアスロン大会の選手受付は基本的に前日に行われますので、余程近所でない限り、前日に現地入りしてそのまま宿泊という流れになります。ただ、当日受付の大会も少しはあるようなので、こちらを選べば宿泊の必要もなく、気軽に参加できるのではないでしょうか。宿泊なしなら、荷物も費用も小さく収まるのが魅力的ですね。
ただ、お勧めしたくせに逆を言うようですが、個人的には宿泊ありの方が向いているかもと思っています。地元大阪の大会で、当日朝早くに家を出たのですが、どうも気持ちが緩みっぱなしで、忘れ物も色々してしまいました。そういう、すぐ油断してしまうタイプの人は、家から離れたところへ遠征することで気持ちを引き締めるのも良いかもしれません。
初心者向けのトライアスロン大会とは?
初心者といっても、色々なパターンがありますよね。例えば、
- スイムが苦手: 海以外の大会や距離の短い大会を選ぶ
- 長距離移動が負担になる: 近郊の大会を選ぶ
- 単にどんな大会があるかよく知らない: レースガイドや人気ランキングから選ぶ
というように、お悩みにより解決策も色々とあります。
この記事をヒントに自分向きの大会を見つけて、完走の喜びを味わってください!